2章

  • 2012.03.21 10:25
  • Cat:SMW
そう考えているとドラゴンが俺に向かってドタドタと突進してくる。
こいつ……なんだ? 黒い模様とかがあるぞ? 
ドラゴンの皮膚には見たこともない黒い何かが浮かび上がっている。
文字みたいで何かと嫌な雰囲気だ。
俺は刀を前に構えてガード体勢を取る。
 ドラゴンの頭が俺の体に全体に当たり、凄まじい痛みが襲う。
「……っ!」
すぐに右方向へ体を傾けてドラゴンの突進を最小限の痛みとダメージで止める。
しかし……何なんだ? この痛みは……こうなったらこいつを倒して考えるか。
俺は刀を上に上げてスキル発動。
『初振・月』
白い光の斬撃がドラゴンの体を覆い、ダメージを与えていく。 しかし、この状態じゃまだ死なない。
俺は尽かさず刀でドラゴンの頭を突く。ものすごいリアルだ。血がボタボタと刀を伝って垂れていき、刀を手から離す。
距離をとり、俺の右手付近にイベントリを構築。
装備イベントリに切り替えて『空想の刀』のアイコンに触れる。すると刀は構築していき、
右手に装備し、左手で刺した刀と同じ場所に突く。
みるみるHPが減少していく。 俺は両方の刀を引き抜きスキル発動。
『両刀・白義理』
2枚の円盤が飛び、ドラゴンを真っ二つ。 ドラゴンはポリゴンと化して俺は刀をしまう。
顔などについた血を払い、ひと時の休憩に入ろうとすると目の前に画面が出現。
なんだ・・・? これは・・・?
「……聞……」
「何か音がするな……聞き覚えのある声だ。」
そう考えていると段々音の精度が上がっていき、ある人物の声と断定できた。
「涼! 聞こえる!?」
「…!夏美……なぜお前の声が…?」
「聞こえるのね! 早くログアウトしなさい! 死にたいの!?」
「はぁ・・・? ここやっぱりSMWの世界なのか?……」
「うん…… 一応ね。 だけどそこはバグエリアなの。 早くタウンに戻るか、ログアウトして 」
「あぁやってみる」
俺はそう言いながらログアウトと念じるが意味がなく、何もおきない。
何度やっても同じだ。
「あれ?ログアウトって念じてもできないぞ?」
「馬鹿! システムって念じてみて!」
 ムカッ…… 俺は馬鹿じゃない アホだ!
俺はそう罵倒されながらもシステムと念じてみる。
すると目の前にホログラムの表示がでてくる。
スライドしていくとログアウトと書かれたアイコンが目に付く。
それを震えながらも触れる。
すると一瞬で視界が真っ暗になり、立っているのか座っているのか感覚が無くなっている。
 どうなってんだ? 動けんぞ……?
いつの間にか暗い天井が目の前に広がっている。
「ここは……」
ムクっと起き上がると、薄暗い部屋、ショーケースの数々……
「ここ……魏の店の中かって……電脳世界から帰ってこれたのか……」
キョロキョロと周りを見渡すと夏美たちが楽しげに話している。
なんだろうこのイライラする感じは。
起き上がって頭に着いている黒いゴテゴテしたものを取り外して首を曲げてコキコキと音を鳴らす。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。