二章

  • 2011.10.24 07:12
  • Cat:SMW
授業の終わりのチャイムが鳴ると担任は教室からでていく。時間割を見てみると次は大掃除のようだ。
がっくりと気分を落としているところに蓮が話しかけてきた。
「大丈夫か?涼」
「なんとか・・・大掃除で精神ショックが大きすぎた。」
「そこかよ お前・・・夏美ちゃんに謝りに行ったか?」
「ん?・・・・いぁ別にほっとけば機嫌直すし大丈夫かなーって・・・」
すると蓮の顔が険しくなった。そして口を震えさせながら声をだした。
「お前・・今回は謝っておけ いいから」
蓮は俺の手を引っ張って、颯爽と走って教室の外に俺と一緒にでていった。
廊下では生徒の話し声で結構五月蝿い気もするけどもまぁ気にしない。
走っているとトイレの前に夏美と加奈が居た。 二人は何か話しながら歩いているようだ。
蓮は夏美たちに手を振りながら歩く。無論その場に俺はいる。
そして教室から廊下にいる俺達を見てくる女子達の目が急に険しくなった。 
「おーい!夏美ちゃーん!」
「ん? 蓮君じゃん どうしたの?」
蓮は立ち止まり、掴んでいた俺を夏美の前に出す。 
こいつ後でしばきたおしてやろうかなっと心の底から思う。
「実はさ・・・涼が夏美ちゃんに謝りたいんだって」
「えぇ・・・・?」
夏美が驚いたように慌てる。 その姿に加奈がおろおろとしている。
まぁいっか、いい機会だしな
「「・・・・・・・・・・・・・」」
しばし沈黙。
夏美が重苦しく口をあける
「もう・・・私怒ってないよ」
「・・・・え・?」
俺はその発言に呆気にとられる。 
いつもなら関節技やプロレス技が仕掛けられるのに蓮の言ったとおりいつもとは違うのかな?
「そうか・・・まぁ謝る。 ごめん」
「いいよ 大丈夫! もうそろそろ教室に戻らないと」
夏美が妙にそわそわしている。
俺の腕時計を確認してみると大掃除まであと1分。 確か俺の掃除場所は・・・・
「俺教室だったっけ・・・・」
「え?! 同じじゃん」
「あれ?俺もだ 加奈ちゃんは?」
「私も・・・・」
なんだ?こんなにもぴったりとみんな同じになるなんて。
問題児扱いの俺と優等生の夏美を合わせるならまだしもあとの二人が来るなんて、掃除がサボれないじゃないか。
「んじゃ教室戻るか」
俺達は教室に戻っていった。


関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。