2章

  • 2012.12.28 21:00
  • Cat:SMW
キャラの視点を空に上げると少し日が暮れてきていた。
視点を下げて、辺りを見渡しているとメッセージが届く。
 誰だろ? 魏かな?
メッセージボックスを開くと予想通り魏からだ。

『すぐに中心街へ来てくれ。 渡したいものがある』

なんだ? 何か頼んでいたっけ。
俺は面倒臭いながらも中心街に向かった。


中心街に着くと、またメッセージが送られてきた。
開くと、中心街にある個人商店地区に来るようにということだ。
個人商店地区とはどのタウンにも一つある中心街の北にあるGM管理の地区だ。
そこでは自分の店を持つ事もでき、自分の店でバイトを雇うこともできるが
そんな事しているのは大手のギルドや商店チームぐらいしかない。
基本個人商店では店主が店番しているか、比較的安くすむ受付NPCをおいている。
しかし、個人商店地区は別名『犯罪地区』とも呼ばれ、
このゲームでは禁止されているリアルマネー取引、賭けデュエルなども頻繁に行われているため
GMが管理しているのだ。
まぁ個人商店地区は相変わらず人が多く、多くのプレイヤー同士の取引がされている。
「えっと、ここか魏の店は。 久しぶりだな」
ちょっと古風な長屋の雰囲気が漂う魏のイメージにぴったりな店だ。
中に入ると外見とは裏腹に現代の鉄筋コンクリートみたいな造りになってる。
中では魏が客相手に取引をしている。 客が武器を出していると言うことは
察するに『買取』って辺りだろうか。
「25000npでどうだ?」
「それじゃ買い取ってください。」
おいおい、あの武器結構強そうな武器だぞ。
そんな安くてもいいのか?
客が俺の横を通って出ると、魏が俺の方を見た。
「おお、涼じゃねーか。 遅いぞ」
「五月蝿いな。 で、渡したい物ってなんだ?」
「おう、ちょっと待ってくれ」
魏がイベントリを開いて何か探しているようだ。
「おお、これだこれだ」
魏が手に黒い片手剣を出現させた。
結構重量パラメーターが高く、ズッシリとくる感じがした、
「なんだ?その片手剣は?」
「これがさぁ、プレイヤー制限武器でさお前の名前宛に俺の所に届いてたんだよ」
「なんだ? そのプレイヤー制限武器って?」
「知らないのか、、? プレイヤー制限武器って言うのはな錬成手が作る事ができる武器でな。
錬成手が指定したプレイヤーにしか装備できないようになってるんだよ
その分何かとパラメーターが高いけどな」
「そうなのか、誰からなんだ?」
「えっとだな、ソウヤって名前だな」
「ソウヤ? 聞いたことないな。 魏は知っているか」
「いぁ似たような名前の超有名人なら知ってるが、カタカナじゃないしな」
「ふーん、まぁ俺にしか装備できないんだし、俺に渡せよ」
「だからここに呼んだんだ」
魏からアイテムが送られてくる。
名前は『ダークネスホープ』って読むのか。 
「さっそく装備してみるか、レベルも30だしな」
「結構扱い難しいと思うぞ、パラメーターみたが尋常じゃない重量だぞ」
「大丈夫大丈夫」
右手にダークネスホープを装備すると、あまりの重さで右手が下に下がってしまう。
「なんだこの重さ、、必須STR230?! これじゃまともに振れないぞ なんだよこれ」
このゲームでは必須ステータスに満たしてなくても装備はできる。例外としてLV制限は無理。
しかし、その方法で装備するとなると命中率、回避率などが低下する恐れがある。
「まぁ今の俺は装備でSTR210ちょいあるからなんとか持てるけど、
普通のデュアルウェポン系統じゃ振る事さえできないぞ」
「まぁ必須ステータスになるまではいつもの風月刀でも使っておけばいいさ。」
「それもそうだな」と言いながらダークネスホープを装備から外す。
「さて、ちょっとこれから個人商店巡りでもして良い品買おうかな」
「掘り出し物でたら俺の所に横流ししてくれよ」
「その時は3倍で売りつけてやるよ」と笑いながら店を出た。



関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。